厄介な肌悩みの1つである”粉吹き”。 粉を吹いた状態の肌は、化粧ノリが悪くなったり、メイクが崩れやすくなったりするなど、気分が下がってしまいますよね。 また、そのまま放置すると乾燥が進み、痒みやひび割れが起きる可能性もあります。 そこで今回は、粉吹き肌の原因や予防法、メイク直しの方法をご紹介します。

粉吹き肌の3つの原因

まずは、粉吹き肌の原因を3つご紹介します。

乾燥

粉吹き肌の最大の原因は”乾燥”です。
肌は表皮と真皮から構成されており、表皮の外側には角質細胞が何層も重なってできている角質層が存在しています。

この角質層には、肌に潤いを蓄え、外部刺激から守るバリア機能の役割があります。
そして、肌のバリア機能が正常に保たれるのは、角質細胞の隙間が「細胞間脂質」によって満たされているからです。

しかし、肌が乾燥すると、角質層に含まれる水分や細胞間脂質が不足し、角質細胞が剥がれやすくなります。
その結果、バリア機能が保てなくなり、外部刺激によって粉吹きが発生してしまうのです。

乾燥は冬に限ったことではなく、冷房を使用する夏も起こりやすいです。
また、スキンケア不足によっても乾燥を引き起こす恐れがあります。

化粧下地とファンデーションの相性が悪い

化粧下地とファンデーションの相性が悪いために、粉吹きが発生する場合もあります。
一口にファンデーションといっても、その種類は様々です。

たとえば、水分が多く含まれている「クリームファンデーション」や「リキッドファンデーション」などが挙げられます。

反対に水分がほとんど含まれておらず、粉と油でできている「ルースファンデーション」もあります。

たとえば、油分が多いまたは撥水性のある化粧下地と水分が多いファンデーションを使用した場合、メイクノリが悪くなったり崩れやすくなったりします。

間違ったスキンケア

間違ったスキンケアも粉吹き肌の原因の1つです。
たとえば、

・洗顔やメイクをする際にゴシゴシと強く擦る
・1日に何度も洗顔する
・40℃以上の熱いお湯で洗顔する
・シャワーを直接顔にかける

このような行為は肌に刺激を与えるため、バリア機能が低下する原因になります。
その結果、肌が乾燥して粉吹きが発生しやすくなるのです。

粉を吹いたときのメイク直し方法3つ

粉を吹いた状態での外出は、どうしても気が滅入りますよね。
ここからは、粉を吹いたときのメイク直し方法を3つご紹介します。

コンシーラーを使用する

粉を吹いたときのメイク直し方法1つ目は、コンシーラーの使用です。
コンシーラーはファンデーションよりもカバー力があるため、メイク崩れに役立ちます。
乾燥によって粉を吹いている場合は、クリームタイプのコンシーラーがおすすめです。

まずは粉を吹いている部分をスポンジで軽く押さえ、余分なファンデーションを取り除きます。
次に粉を吹いている部分にコンシーラーを塗り、スポンジで馴染ませます。
仕上げにパウダーを重ねれば完了です。

乳液を使用する

乳液は、粉を吹いたときの応急処置として定番のアイテムです。
まずは粉を吹いている部分に乳液を馴染ませ、コットンやティッシュで軽く押さえます。

次にもう一度乳液を塗り、手のひらで軽く押さえながら肌に馴染ませてください。
最後にファンデーションやコンシーラーを薄く乗せ、肌を整えたら完了です。

乳液は潤いを与えてしっかり閉じ込めてくれるため、日頃からポーチやカバンに入れておくことをおすすめします。

ミストやジェルを使用する

ミストやジェルなどの保湿アイテムも、粉を吹いたときのメイク直しに役立ちます。
とくにミストはシュッと吹きかけるだけでメイクが直せるため、とても便利なアイテムです。

ミストを使用する際は、吹きかけた後にしっかり肌に馴染ませるようにしましょう。
ジェルでメイク直しをする場合、まずは粉を吹いている部分に少量塗って馴染ませます。

次にコットンやティッシュで軽く押さえ、ファンデーションを取り除きます。
その後、もう一度少量のジェルを塗って肌に馴染ませたら、パウダーやファンデーションを重ねて完了です。

粉吹きを防ぐ4つの方法

粉吹きを防ぐためには、日頃のケアがとても重要です。
ここからは、粉吹きを防ぐ方法を4つご紹介します。

クレンジングや洗顔を優しく行う

クレンジングや洗顔は優しく行うことが基本です。
ゴシゴシ強く洗いすぎると、肌に刺激を与えてしまいます。
オイルタイプのクレンジングは洗浄力が強いため、クリームやジェルタイプがおすすめです。

しかし、メイクが落ちにくい部分に洗浄力の弱いクレンジングを使用すると、結果的に肌に負担を与えることになります。

そのため、ウォータープルーフマスカラやティントなどを使用した場合はオイルタイプのクレンジングを併用し、素早く落としましょう。

洗顔をする際は洗顔料をしっかり泡立て、泡で洗うようなイメージで行うのがポイントです。
また、肌に刺激を与えないためにも40度以上の熱いお湯は避け、34~36度程度のぬるま湯で洗いましょう。

丁寧に保湿をする

洗顔後や入浴後は、丁寧に保湿をすることが大切です。
まずは化粧水で潤いを与え、手で馴染ませた後に乳液を塗ります。

べたつきが気になるという理由で乳液を使用しない人もいますが、乳液は保湿に欠かせないアイテムです。

乳液は単に潤いを与えるだけでなく、その潤いを閉じ込める役割があります。
肌のバリア機能を保つためにも、必ず使用しましょう。

保湿力の高い化粧下地を使用する

粉吹きを防ぐためには、保湿力の高い化粧下地を使用し、乾燥しにくいベースを作ることが必要不可欠です。

中でもヒアルロン酸やホホバオイル、コラーゲンなどの保湿成分が含まれている化粧下地がおすすめです。
化粧下地を購入する際は、成分表示をしっかり確認しましょう。

おでこ、鼻先、両頬、あごに置き、顔の中央から外側へ滑らせるように馴染ませるのが基本手順です。
メイクがヨレやすい小鼻の周りとあごの量は控えめにしましょう。

リキッドファンデーションを使用する

リキッドファンデーションは油分や水分が含まれているため、乾燥による粉吹き肌におすすめです。

化粧下地を塗った後、おでこ、両頬、あご、鼻にファンデーションを置き、水を含んだスポンジで顔全体に馴染ませます。

粉吹き肌の対策をしてメイクのストレスをなくそう!

今回は、粉吹き肌の原因や予防法、メイク直しの方法をご紹介しました。
メイクの際に粉吹きが気になった場合、乳液やコンシーラーなどでのお直しがおすすめです。

また、日頃から正しいスキンケアを行い、粉吹き対策をすることを心がけましょう。
そして、粉吹きのない美肌を目指していってくださいね。