目次
2種類の女性ホルモンの働き
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、それぞれの役割を担っています。
エストロゲン(卵胞ホルモン):卵胞から分泌されるホルモン
・乳房や生殖器の発育や丸みのあるボディラインなど、女性らしい体を作る
・子宮内膜を増殖させ、妊娠に備える
・血管、骨、脳、関節などを健康に保つ
・コラーゲンの生成を促し、美肌を作る
・自律神経を安定させる
・認知機能を維持する
プロゲステロン(黄体ホルモン):黄体から分泌されるホルモン
・エストロゲンによって増殖した子宮内膜を柔らかくし、妊娠しやすい状態にする
・妊娠を維持する
・体温を上昇させる
・食欲を増加させる
・眠気を促す
ホルモンバランスが乱れる3つの原因
ホルモンは私たちの体を支える重要なもの。
しかし、とても繊細なため、些細なことでもバランスが乱れてしまいます。
ここからは、ホルモンバランスが乱れる原因を3つご紹介します。
ストレス
女性ホルモンが乱れる原因1つ目は、ストレスです。
多くのホルモンは脳の指令を受けて分泌されますが、脳はストレスの刺激を受けやすいです。
ストレスを強く受けることで脳の機能が低下。
すると、ホルモンを分泌する体の部位が働かなくなり、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。
加齢
女性ホルモンの分泌量は20代後半頃にピークを迎えた後、加齢に伴って減少していきます。
これによりホルモンバランスが乱れ、様々な不調が起こりやすくなります。
生活習慣の乱れ
過度なダイエットや暴飲暴食、睡眠不足などの不規則な生活を続けていると、体に大きな負担がかかります。
その結果、ホルモンが作られにくくなり、バランスが乱れることもあります。
ホルモンバランスの乱れによって起こる症状
ホルモンバランスが乱れると自律神経失調症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
自律神経には、呼吸や代謝などの自分でコントロールできない体の機能を調節する役割があります。
自律神経の乱れは、動悸、頭痛、多汗、不眠症など様々な不調の原因になります。
また、PMS(月経前症候群)、生理不順、不正出血、不妊などの症状に繋がる可能性も。
こうした症状を予防・改善するためにも、ホルモンバランスを整えることが大切です。
ホルモンバランスを整える4つの食べ物
ホルモンバランスを整える方法の1つとして、食事が挙げられます。
ここからは、ホルモンバランスを整える食べ物を4つご紹介します。
豆腐や納豆などの大豆製品
ホルモンバランスを整える食べ物1つ目は、豆腐や納豆などの大豆製品です。
大豆製品には、エストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボンが含まれています。
大豆イソフラボンの1日における摂取目安量は、40~50㎎です。
納豆1パックでこの摂取目安量を満たせます。
大豆製品はそのまま食べても美味しいですが、料理にも使いやすいためおすすめです。
マグロやカツオなどの魚類
マグロやカツオ、サンマなどの魚類には、エストロゲンの代謝を促すビタミンB6が含まれています。
エストロゲンの代謝がアップするとプロゲステロンの分泌を抑えられるため、イライラや気分の落ち込みを緩和できるでしょう。
アーモンドなどのナッツ類
アーモンドなどのナッツ類には、ビタミンEが含まれています。
ビタミンEには女性ホルモンの生成や分泌に関わる脳下垂体に直接作用し、バランスを整える働きがあります。
また、血液の循環を助けてくれるため、生理痛の緩和に効果的です。
アボカド
アボカドにも、ビタミンEが豊富に含まれています。
アンチエイジングや美肌に効果的なビタミンA・ビタミンCと一緒に摂摂取することでより高い効果を期待できます。
要注意!ホルモンバランスを乱す2つの食べ物
ホルモンバランスを整える食べ物をご紹介しましたが、反対に乱す食べ物もあります。
ここからは、ホルモンバランスを乱す食べ物を2つご紹介します。
ジャンクフードやインスタント食品
ホルモンバランスを乱す食べ物1つ目は、ジャンクフードやインスタント食品です。
これらの食べ物には、多くの添加物や塩分が含まれています。
食べ過ぎることで体内のミネラルが奪われ、女性ホルモンの分泌を妨げる可能性が。
そのため、日頃からジャンクフードやインスタント食品を食べることが多い人は、なるべく控えるようにしましょう。
冷たい食べ物
冷たい食べ物は体を冷やし、自律神経の乱れを引き起こします。
すると、ホルモンバランスも乱れやすくなるため、スープなどの温かい食べ物を意識的に摂るようにしましょう。
ホルモンバランスを整える食事を心がけよう!
今回は、ホルモンバランスが乱れる原因や整える食べ物についてご紹介しました。
ホルモンはとても繊細なため、些細なことでもバランスを崩しやすいです。
規則正しい生活はもちろん、ホルモンバランスを整える食べ物を取り入れることをおすすめします。
これをきっかけに食事を見直し、ホルモンバランスを整える食事を心がけていきましょう!