【急増中】ドライアイの原因や目の乾燥対策をご紹介

ドライアイとは

ドライアイとは、涙の分泌量が不足したり、涙の質が低下したりする疾患です。
「乾燥性角結膜炎」とも呼ばれており、目の表面に傷を伴うことがあります。

ドライアイが重症化すると、角膜や結膜の損傷、視力低下を引き起こす恐れが。
また、頭痛や肩こり、めまいなどの不調を招く可能性もあります。

ドライアイの5つの原因

では、なぜドライアイを発症してしまうのでしょうか。
ここからは、ドライアイの原因を5つご紹介します。

スマートフォンやパソコンの長時間使用

ドライアイの原因1つ目は、スマートフォンやパソコンの長時間使用です。
これをVDT症候群（Visual Display Terminals）と呼び、ドライアイの患者が増えた大きな要因と考えられています。

涙はまばたきをすることにより、目の全体に行き渡ります。
しかし、スマートフォンやパソコンの画面を長時間見続けていると、まばたきの回数が減少。

その結果、涙が目の全体に行き渡らなくなり、乾燥を招きます。
また、頭痛やめまいなどの不調が起こる場合も。
スマートフォンやパソコンを使用して仕事をしている人は要注意です。

空気の乾燥

冬場やエアコンがきいた部屋など、空気の乾燥により涙の蒸発量が増加し、ドライアイを発症するリスクがあります。
とくにエアコンの風が直接当たる場所は目が乾燥しやすくなるため、注意が必要です。

コンタクトレンズの装着

コンタクトレンズには、ハードタイプとソフトタイプの2種類があります。
そのうち水分を多く含むソフトタイプは、ドライアイを発症するリスクが高いとされています。

ソフトタイプのコンタクトレンズは、乾いた際に水分を補おうと涙を吸い取る性質が。
含水量が多い分、失われる水分も多くなるため、目の乾きに繋がります。
また、汚れたままの装着や使用期限切れの場合も、ドライアイの原因になるため注意が必要です。

アイメイク

まつ毛の生え際付近にはマイボーム腺という油分を分泌する器官があります。
この器官がアイメイクや汚れにより塞がれてしまうと、油分が分泌されなくなることが。
その結果、涙が蒸発しやすくなり、目の乾燥に繋がります。

その他の原因

ドライアイのその他の原因として、以下のことが挙げられます。

・薬の副作用
抗コリン作用のある精神疾患薬の副作用により、涙の分泌量が減少する場合があります。

・スティーブンス・ジョンソン症候群
皮膚粘膜眼症とも呼ばれ、感染症や薬剤アレルギーによって発症する病気です。
全身の皮膚や粘膜にびらんや水泡、赤い斑点などが発生します。
目の表面に炎症が起こるため、重度のドライアイを発症します。

・シェーグレン症候群
涙腺や唾液腺が破壊され、涙や唾液が分泌されなくなる自己免疫疾患です。

その他に、不規則な生活やストレス、加齢などが原因でドライアイを発症するケースもあります。

ドライアイの症状

ドライアイを発症すると、様々な症状が現れます。
以下の症状に当てはまる場合は、ドライアイの可能性があります。

・目が疲れやすい
・目が痛い
・目がゴロゴロする
・目に不快感がある
・理由もなく涙が出る
・目が赤くなる
・光を眩しく感じることが多い
・起床時に目を開けにくい
・白っぽい目やにが出る
・ものが見ずらい
・視力が低下したように感じる

今日からできる5つの目の乾燥対策

ドライアイの原因は様々ですが、日頃から対策をすることで改善・予防できます。
ここからは、目の乾燥対策を5つご紹介します。

パソコンで長時間作業をするときはこまめに休憩する

目の乾燥対策1つ目は、パソコンで長時間作業をするときはこまめに休憩することです。
これもスマートフォンも同様です。

スマートフォンやパソコンの画面を見続けることは、目に大きな負担となります。
そのため、仕事中はこまめに休憩を取り、目を休ませることが大切です。

まばたきの回数を増やす

前述した通り、まばたきの回数が減ると目の全体に涙が行き渡らず、目が乾きやすくなります。
とくにスマートフォンやパソコンの画面を見ているときは、まばたきが減りがち。
そのため、意識的にまばたきの回数を増やすことが大切です。

まつ毛の内側にアイメイクをしない

マイボーム腺は、目を乾燥から守るための油分が分泌する器官です。
アイメイクにより塞がれてしまうと、油分が分泌されず、ドライアイの原因になります。
そのため、極力まつ毛の内側のアイメイクは避けましょう。

抗酸化作用のある食材を摂る

抗酸化作用のある食材には、目の疲れや涙の質を改善する効果があるとされています。
目の乾きや疲れが気になる人は、抗酸化作用のある食材を積極的に取り入れましょう。
抗酸化作用のある食材は以下の通りです。

・ビタミンC
パプリカ、ブロッコリー、キウイフルーツ、イチゴ

・ポリフェノール
りんご、赤ワイン、紅茶、コーヒー

・ミネラル
わかめ、海苔、昆布

・ビタミンE
卵、アーモンド、かぼちゃ、アボカド

コンタクトレンズの使用方法を守る

コンタクトレンズを使用していない人と比較すると、している人はドライアイになりやすいです。
コンタクトレンズを洗わずに装着したり、使用期限を過ぎたまま使用したりすることは避けましょう。
目の乾燥が気になる場合は、目薬や加湿器、保湿用メガネの使用をおすすめします。

ドライアイは放置せず適切な対処を

今回は、ドライアイの原因や目の乾燥対策についてご紹介しました。
ドライアイの原因は様々ですが、放置すると角膜や結膜の損傷、視力低下を招く恐れがあります。目の乾きや充血、痛みがある場合は、早めに医療機関を受診することも大切です。

また、目の乾燥対策として、パソコンでの長時間作業におけるこまめな休憩や、抗酸化作用のある食材の摂取など、日頃からできることを取り入れていきましょう。