面接やプレゼンなど、自分にとって大事な場面では緊張が伴うもの。 緊張の度合いは人それぞれですが、「実力を発揮できないかも…」と不安になりますよね。 しかし、どれだけ緊張しやすい人でも和らげる方法を覚えておけば大丈夫! そこで今回は、緊張する理由や緊張を和らげる方法についてご紹介します。

そもそも緊張するのはなぜ?

人前に出たときや新しい環境などで緊張する理由は、自律神経のバランスにあります。
通常は交感神経と副交感神経がバランスを取りながら働いていますが、不安を感じると交感神経が優位になります。

すると、顔が赤くなったり、手や足が震えたり、汗をかいたりと、体にも反応が表れるように。
また「失敗したらどうしよう」「うっかりミスをしてしまうかもしれない」といった考えが緊張を強めることもあります。

その結果、赤面や手足の震え、発汗が起こり、人前に出ることに対する恐怖心や不安が強くなるのです。

とはいえ、緊張は誰にでも起こるごく自然な反応。
緊張しやすいからといって、自分を責めたり恥ずかしいと感じたりする必要はありません。

大事な場面でぜひ試してほしい緊張を和らげる5つの方法

前述した通り、緊張は誰にでも起こるごく自然な反応です。
とはいえ、大事な場面での緊張をできるだけ抑え、実力を発揮したいですよね。

もともと緊張しやすい人は、対処法を知っておくと安心です。
ここからは、緊張を和らげる方法を5つご紹介します。

腹式呼吸をする

緊張を和らげる方法1つ目は腹式呼吸です。
緊張しているときは、無意識のうちに呼吸が浅くなりがち。

呼吸が浅いと体に十分な酸素が行き渡らず、息苦しさや不安をさらに強める可能性があります。
そこで意識してほしいことが腹式呼吸です。

腹式呼吸には副交感神経を刺激し、気持ちを落ち着かせる効果があります。
まずはたっぷりと息を吸い込み、できるだけゆっくり息を吐きます。
このとき、息を吐く時間は吸う時間の2倍が理想です。

深い呼吸ができると、脳を含め体全体に酸素が行き渡り、緊張や不安が和らぎます。
また、集中力アップにも効果的です。

チョコレートやココアを摂取する

緊張を和らげる方法として、チョコレートやココアを摂取することも効果的です。
チョコレートやココアには、気分を落ち着かせる「テオブロミン」という成分が含まれています。

また、チョコレートに含まれる糖分には、脳を活性化させる効果があります。
手軽に食べられる一口サイズのチョコレートを準備しておくのがおすすめです。
緊張しやすい人は、洋服のポケットやカバンに入れておきましょう。

ストレッチをする

緊張すると血流が悪化し、筋肉がこわばります。
そのため、体をほぐせるストレッチもおすすめです。
時間に余裕があるときは、散歩も効果的!

筋肉がほぐれることで副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。
軽いストレッチであれば職場はもちろん、座りながらでも可能です。

大きな動きができない場合は、首を左右に伸ばしたり、伸びをしたり、肩甲骨を引き寄せて数秒間キープしたりするだけでもOK。

ストレッチをする際は、しっかり呼吸を意識しましょう。
緊張や不安が和らぎ、落ち着いた状態で挑めるはずです。

気分が落ち着く音楽を聴く

気分が落ち着く音楽を聴くのも緊張を和らげる方法の1つです。
自分が好きな曲はもちろん、川や波の音、鳥の声などの自然を感じる曲もおすすめ。

また、緊張や不安が強い場合は、気分が上がるようなアップテンポの曲を聴くのも効果的です。
自分を奮い立たせることができ、やる気や自信にも繋がるでしょう。

緊張を和らげるツボを押す

ツボを押して緊張を和らげる方法もあります。
緊張を和らげるツボは以下の3つです。

・神門(しんもん)
手首小指側の腱の内側にあるツボです。
片方の手で1~2分間指圧することで、緊張や不安を和らげる効果が期待できます。

・労宮(ろうきゅう)
手のひらの中心にあるツボです。
約5秒間ゆっくり指圧する動きを10回程度繰り返します。
緊張や不安だけでなく、イライラするときにも効果的です。

・合谷(ごうこく)
手の甲側の親指と人差し指が交わる場所のくぼみにあるツボです。
「万能のツボ」とも呼ばれており、緊張や不安を和らげる他に頭痛や肩こり、鼻血などの症状にも効果があります。

ツボ押しは短時間でどこでも手軽に行えるため、とてもおすすめです。
面接やプレゼン前などの緊張を伴う場面で、ぜひ試してみてくださいね。

緊張を和らげて気持ちを落ち着かせよう!

今回は、緊張する理由や緊張を和らげる方法についてご紹介しました。
緊張は自然な反応ですが、何度も緊張する場面が続くのは辛いですよね。
そのため、上手に対処し、緊張や不安を和らげることが大切です。

腹式呼吸やツボ押しであれば、面接やプレゼンの直前にも行えます。
「人よりも緊張しやすい」「近々人前に出る予定がある」という人は、今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。