糖質制限や炭水化物抜きダイエットなどの流行により「お米は太る」という説が広がっています。 その影響から、ダイエットのためにお米を抜いている人も多いはず。 しかし、それは大きな誤解! むしろお米はダイエットに欠かせないものです。 そこで今回は、ダイエットにお米が大切な理由や太らない食べ方をご紹介します。

ダイエットにお米が大切な理由

冒頭でもお伝えした通り「お米=太る」は大きな誤解です。
お米の栄養素である炭水化物は、体のエネルギー源。
炭水化物に含まれる糖質が不足すると、体が筋肉を分解してブドウ糖を作り出します。

これが繰り返されることで、脂肪が残ったまま筋肉だけが減り、基礎代謝が低下。
その結果、太りやすく痩せにくい体質になってしまうのです。

仮にお米を食べて太るとするなら、それは他に原因があるのかもしれません。
たとえば、ご飯を何杯もおかわりしたり、頻繁に間食したり、脂っこい食事が中心になっていたりなど。

こうした習慣が太る原因になることもあります。
太るのはお米のせいだけではないため、食べる量や時間などをしっかり見直すことが大切です。

もう怖くない!太らないお米の7つの食べ方

お米を一切食べないのは、ダイエットや日々の活動のためにもおすすめできません。
「ダイエットのためだから」と避けるのではなく、食べ方が重要です。

食べ方のポイントを押さえておけば、お米はダイエットに活躍してくれますよ。
ここからは、太らないお米の食べ方を7つご紹介します。

お米とおかずのバランスを考える

太らないお米の食べ方1つ目は「お米とおかずのバランスを考える」です。
ダイエットでもっとも重要なことは食事のバランス。
いくらお米がダイエットに良いからといっても、食べすぎはNGです。

三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)のバランスを考え、ご飯だけでなくおかずもしっかり食べることを心がけましょう。
その際に理想とされる炭水化物の量は、全体の4~6割程度です。

また、塩分を摂りすぎるとどうしてもご飯が進みがち。
そのため、おかずを作る際は減塩の調味料を使用することをおすすめします。

常温で食べる

ダイエット中にお米を食べるなら、常温がおすすめです。
常温だとお米に含まれる糖質が「レジスタントスターチ」という性質に変化します。
この性質には体内に留まりにくいという特徴があるのだとか。

そこでおすすめなのが、朝作ったおにぎりをお昼に食べることです。
とくに今までお米を我慢してきた人は、ぜひ試してみてくださいね。

お米の前に野菜を食べる

熱々のお米は最初に食べたくなるかもしれませんが、そこは我慢!
お米の前に野菜を食べることが重要なポイントです。

先に野菜を食べることで、腸の中でお米が吸収されるスピードが緩やかに。
その結果、血糖値の上昇を抑えられます。
また、先に野菜を食べると満腹感を得やすいため、お米の食べすぎ防止にも繋がりますよ。

たんぱく質を多めに摂る

ダイエットにはたんぱく質が必要不可欠です。
たんぱく質は三大栄養素の中でもっともカロリーが低く、筋肉の材料になります。
筋肉が増えれば代謝が上り、太りにくく痩せやすい体質を目指せます。

そのため、たんぱく質を多めに摂ることが大切です。
筋肉をつけてメリハリのある美ボディを手に入れましょう!

お米と食物繊維を一緒に摂る

食物繊維を一緒に摂ることもお米の太らない食べ方の1つです。
お米が太ると言われている理由は、糖質を摂ることで血糖値が上昇し、肥満ホルモン「インスリン」が分泌されるため。
このインスリンには、糖を脂肪に変える働きがあります。

そこで役立つのが食物繊維です。
食物繊維には糖の吸収を遅らせる働きがあるため、血糖値の上昇が緩やかになり、インスリンの分泌を抑えてくれます。

そのため、お米と一緒に食物繊維を摂るのがおすすめです。
食物繊維が多く含まれる食材を以下にまとめるので、ぜひ参考にしてください。

・芋類(さつまいも、こんにゃく、里芋)
・野菜(ごぼう、キャベツ、白菜)
・きのこ類(しいたけ、えのき、しめじ)
・海藻類(わかめ、昆布)

お米の種類を変える

お米の種類も重要なポイントです。
中でも食物繊維が豊富に含まれる玄米がおすすめ!

前述した通り、食物繊維には糖の吸収を遅らせる働きがあり、血糖値の上昇を抑えられます。
ダイエットをするなら、お米の種類を変えるのも1つの方法ですよ。

夜のお米は控える

お米を食べるなら、朝や昼がおすすめです。
なぜなら、夜に糖質を摂りすぎることで睡眠中に脂肪に変わりやすくなるから。

お米は腹持ちが良いため、とくに朝がベストです。
夜はたんぱく質や野菜を中心に食べ、お米を控えることを心がけましょう。

お米はダイエットの味方!

今回は、ダイエットにお米が大切な理由や太らない食べ方についてご紹介しました。
「糖質を多く含むお米は太る」という考えは大きな誤解です。

むしろ、お米はダイエットや日常生活において重要な食べものといえます。
今までダイエットのためにお米を避けてきた人は、これを機にしっかり食べましょう!